2010年 04月 16日
ずっと考えていたこと |
この1ヶ月、ずっと考えていたことがあって、
それがなかなか答えを出すことが出来なくて、
心がスカッとしない日々を過ごしてました。
それは三吉の目のこと。
先月の受診の時に、病院の先生から「手術を検討してみませんか?」と言われていたのです・・・。
三吉の白内障手術は、アレルギー体質であることから、手術してもしなくてもリスクが高いということで、発症した当初から治療の枠からはずしていました。
それがなぜ今頃になってと思われるかも知れませんが、両眼を発症して、後で発症した右目が驚くほどのスピードで進行して、あっという間に真っ白になってしまった。
オキュルベットという高価な点眼も効き目がなかった。つまり、現時点では外科的治療しか方法はない。
白内障の予後は、ほとんどが緑内障に移行する。
まだ5歳という若さゆえ、見えることの喜びをもう一度与えてあげたい。
などなど、3年のお付き合いの中で、先生もとても三吉を可愛がってくださっていて、どうにか出来ないかと思ってくださっていたようです。
白内障の手術はどこでも出来るわけではないし、大変高価でなので、誰でも出来るわけではない。
術後の管理も大変で、飼い主の負担も相当なものだけれど、わんこの負担はそれ以上。
少なくとも1ヶ月はエリザベス・・・。などなど、その大変さを想像すると、費用は別としても、医者も誰にでも勧められるものではない。と思っています。
三吉は全盲というわけではありません。
見えなくなって、運動量は激減し、大人しくもなったし、音にも敏感にもなりましたが、先に発症していた左目が白内障が進行するとともに中のたんぱく質が溶け出して、後で発症した右目に比べて、白濁が薄くなっていて、明るさはあり、部分的に見えているであろうと思われる箇所がある。
近くのものは全く見えないようではありますが、動いている大きなものであれば、視覚で捕らえているように思います。
「この子のQOL(生活の質)を向上してあげたい。」
病院の先生が仰った言葉です。
それは私たちも常に思っていることだし、出来る限りのことはしてきたつもりです。
手術して見えるようになるんであれば、高額な費用がかかったとしても、してあげたい気持ちは山々ですが、やはりこの子のアレルギー体質ということがネックになり、なかなか思い切ることが出来ません。
三吉は5歳。
これから何もなければ、少なくともあと10年は生きてくれるだろうし、その10年の間のたった1ヶ月、カラーを付けて、我慢すれば見えるようになる。たった1ヶ月・・・。
そう思うと1ヶ月なんてと思えるのですが、見える期間はおそらく一生涯ではない。
実際、お友達のジャックさんで、手術後は良く見えていて、ドッグスポーツも出来るようになっていたけれど、数年たって、手術した目がまた白濁し、見えなくなってしまったという子がいます。
人間でもあるのですが、後発白内障といって、そういうケースは多々あって、その場合、レーザーで処置すればまた視界はクリアになるんだそうです。
でも、動物の治療でレーザーを使っている病院はまだ少なく、三吉の通うS病院もレーザーはありません。
手術した目がどのぐらい持つのか、色々、それこそしらみつぶしにネットで探してみましたが、なかなか探し出せず、おそらく動物の白内障手術が一般的に普及したのはここ近年で、予後という点ではまだまだこれからなのかなぁと・・・。
術後、比較的早い段階で見えなくなる子も多いらしいのですが、なぜかそいういう記事には行き当たらない。
その理由は、見えなくなってしまったことが、手術の失敗とかではなく、その個体ごとの「仕方がない」という結果で、それに対する医師への不信感というのも生まれず、これからもお付き合いをしていかなければならないという関係から、公にしていないのではというお話も聞いたりしました。
三吉は、ごはんのプログラムを始めて丸2年経っています。
このプログラムは、良い食事を取ることで、体の中の免疫機能をアップさせて、強い体を作るというもの。
この2年の間も今も、もちろんカイカイはあって、何度か気を揉んだりもしましたが、お薬のお世話にはなっていません。
今は目薬もステロイドは使っていません。
2年間、私なりに一生懸命頑張ってきたつもり。
三吉のカイカイは、それほど酷いものではないので、薬を飲めばすぐに痒みからは開放されるでしょう。
でも、その薬(ステロイド)は、副作用として体の中の免疫機能を低下させてしまいます。
もしも手術をしたら、当然のごとくステロイドを服用することになる。
三吉がぽちこのように、エリザベス付きでも負けないぐらい強い子ならまだしも、たった1ヶ月だけれど、その1ヶ月の間に三吉が受けるストレスはどれほどのもんだろう・・・。
三吉はもともとテンションの低い子です。
庭に出しても、遊んであげないと一人佇むという場面は多々あって、見えなくなってなお一層その場面は増えました。
でも、今の三吉のQOLが低いか?
そう考えたとき、そうでもないんじゃないかな。と・・・。
naraoとも何度となく相談してみたけれど、結局答えは出ず、そのうちに夫婦でこれについての話題は出なくなってしまいました・・・。
先日の受診の時に、もう少し詳しく先生にお聞きしてみようと思いつつ行ったのですが、こちらが積極的に手術する気があるわけではないので、なんとなく聞きそびれ、また先生からも特にそれについてのお話もなかったので、そのまま帰ってきちゃった・・・。
私としては、今後も月1で通院しながら、今の状態をずっと保っていけたらと思っているのですが、もしかしたら緑内障に移行し、最悪の場合、眼球摘出ということになってしまうかも知れません。
あの時、やっぱり手術しておけば良かったと後悔することもあるかも知れません。
でも、今回、手術に踏み切れなかったのは、少しぐらいリスクがあっても大丈夫。という根拠を見つけ出せなかったから・・・。
今も正直なところ、この迷いを完全に断ち切れたわけではありません。
でも、見えない不便を強いる代わりに、三吉が楽しいと思えることを少しでも多く、そして強い体を作るためにしっかりとケアしてあげる。
そんな気持ちでいます。
キミにどうしたいか聞けたら一番いいのだけれど・・・。 以上、長々となりましたが、本日のひとりごとでした。
それがなかなか答えを出すことが出来なくて、
心がスカッとしない日々を過ごしてました。
それは三吉の目のこと。
先月の受診の時に、病院の先生から「手術を検討してみませんか?」と言われていたのです・・・。
三吉の白内障手術は、アレルギー体質であることから、手術してもしなくてもリスクが高いということで、発症した当初から治療の枠からはずしていました。
それがなぜ今頃になってと思われるかも知れませんが、両眼を発症して、後で発症した右目が驚くほどのスピードで進行して、あっという間に真っ白になってしまった。
オキュルベットという高価な点眼も効き目がなかった。つまり、現時点では外科的治療しか方法はない。
白内障の予後は、ほとんどが緑内障に移行する。
まだ5歳という若さゆえ、見えることの喜びをもう一度与えてあげたい。
などなど、3年のお付き合いの中で、先生もとても三吉を可愛がってくださっていて、どうにか出来ないかと思ってくださっていたようです。
白内障の手術はどこでも出来るわけではないし、大変高価でなので、誰でも出来るわけではない。
術後の管理も大変で、飼い主の負担も相当なものだけれど、わんこの負担はそれ以上。
少なくとも1ヶ月はエリザベス・・・。などなど、その大変さを想像すると、費用は別としても、医者も誰にでも勧められるものではない。と思っています。
三吉は全盲というわけではありません。
見えなくなって、運動量は激減し、大人しくもなったし、音にも敏感にもなりましたが、先に発症していた左目が白内障が進行するとともに中のたんぱく質が溶け出して、後で発症した右目に比べて、白濁が薄くなっていて、明るさはあり、部分的に見えているであろうと思われる箇所がある。
近くのものは全く見えないようではありますが、動いている大きなものであれば、視覚で捕らえているように思います。
「この子のQOL(生活の質)を向上してあげたい。」
病院の先生が仰った言葉です。
それは私たちも常に思っていることだし、出来る限りのことはしてきたつもりです。
手術して見えるようになるんであれば、高額な費用がかかったとしても、してあげたい気持ちは山々ですが、やはりこの子のアレルギー体質ということがネックになり、なかなか思い切ることが出来ません。
三吉は5歳。
これから何もなければ、少なくともあと10年は生きてくれるだろうし、その10年の間のたった1ヶ月、カラーを付けて、我慢すれば見えるようになる。たった1ヶ月・・・。
そう思うと1ヶ月なんてと思えるのですが、見える期間はおそらく一生涯ではない。
実際、お友達のジャックさんで、手術後は良く見えていて、ドッグスポーツも出来るようになっていたけれど、数年たって、手術した目がまた白濁し、見えなくなってしまったという子がいます。
人間でもあるのですが、後発白内障といって、そういうケースは多々あって、その場合、レーザーで処置すればまた視界はクリアになるんだそうです。
でも、動物の治療でレーザーを使っている病院はまだ少なく、三吉の通うS病院もレーザーはありません。
手術した目がどのぐらい持つのか、色々、それこそしらみつぶしにネットで探してみましたが、なかなか探し出せず、おそらく動物の白内障手術が一般的に普及したのはここ近年で、予後という点ではまだまだこれからなのかなぁと・・・。
術後、比較的早い段階で見えなくなる子も多いらしいのですが、なぜかそいういう記事には行き当たらない。
その理由は、見えなくなってしまったことが、手術の失敗とかではなく、その個体ごとの「仕方がない」という結果で、それに対する医師への不信感というのも生まれず、これからもお付き合いをしていかなければならないという関係から、公にしていないのではというお話も聞いたりしました。
三吉は、ごはんのプログラムを始めて丸2年経っています。
このプログラムは、良い食事を取ることで、体の中の免疫機能をアップさせて、強い体を作るというもの。
この2年の間も今も、もちろんカイカイはあって、何度か気を揉んだりもしましたが、お薬のお世話にはなっていません。
今は目薬もステロイドは使っていません。
2年間、私なりに一生懸命頑張ってきたつもり。
三吉のカイカイは、それほど酷いものではないので、薬を飲めばすぐに痒みからは開放されるでしょう。
でも、その薬(ステロイド)は、副作用として体の中の免疫機能を低下させてしまいます。
もしも手術をしたら、当然のごとくステロイドを服用することになる。
三吉がぽちこのように、エリザベス付きでも負けないぐらい強い子ならまだしも、たった1ヶ月だけれど、その1ヶ月の間に三吉が受けるストレスはどれほどのもんだろう・・・。
三吉はもともとテンションの低い子です。
庭に出しても、遊んであげないと一人佇むという場面は多々あって、見えなくなってなお一層その場面は増えました。
でも、今の三吉のQOLが低いか?
そう考えたとき、そうでもないんじゃないかな。と・・・。
naraoとも何度となく相談してみたけれど、結局答えは出ず、そのうちに夫婦でこれについての話題は出なくなってしまいました・・・。
先日の受診の時に、もう少し詳しく先生にお聞きしてみようと思いつつ行ったのですが、こちらが積極的に手術する気があるわけではないので、なんとなく聞きそびれ、また先生からも特にそれについてのお話もなかったので、そのまま帰ってきちゃった・・・。
私としては、今後も月1で通院しながら、今の状態をずっと保っていけたらと思っているのですが、もしかしたら緑内障に移行し、最悪の場合、眼球摘出ということになってしまうかも知れません。
あの時、やっぱり手術しておけば良かったと後悔することもあるかも知れません。
でも、今回、手術に踏み切れなかったのは、少しぐらいリスクがあっても大丈夫。という根拠を見つけ出せなかったから・・・。
今も正直なところ、この迷いを完全に断ち切れたわけではありません。
でも、見えない不便を強いる代わりに、三吉が楽しいと思えることを少しでも多く、そして強い体を作るためにしっかりとケアしてあげる。
そんな気持ちでいます。
キミにどうしたいか聞けたら一番いいのだけれど・・・。
by fukusanpo
| 2010-04-16 00:52
| ひとりごと
|
Comments(2)
Commented
by
honey-pan
at 2010-04-19 10:02
x
白内障って、人間の場合は今ではそれ程、難しい手術ではなくなったけど
(祖母が以前手術しました)犬の場合はどうなのでしょうね。
全身麻酔(ですよね?)も三吉くんの小さな体にはリスクは高いですし、
再発の可能性もある・・となると、踏み切れないお気持ち、お察しします。
B・Jは先日、狂犬病予防接種で病院へ行きました。一年程前から
涙腺付近にある小さなイボを摘出するか否か、獣医さんと相談中。
このときも、ついでに診てもらいました。こちらはカンタンな手術(といっても
全身麻酔ですが)再発も免れないし、リスクもある。でも、このままどんどん
大きくなったら、摘出は難しくなる。眼球を圧迫する危険性もある。
飼い主として、どちらを選択すべきか悩むところです。(経過、観察中)
答えはまだ出せないけど、naraさんといっしょで、B・Jが日々、楽しく
過ごしてくれればいいな~。そんな環境づくりを心がけよう!と思っています。
三吉くんはnaraさんが出した答えなら、どっちでもいいよって、言ってくれますよ。
(祖母が以前手術しました)犬の場合はどうなのでしょうね。
全身麻酔(ですよね?)も三吉くんの小さな体にはリスクは高いですし、
再発の可能性もある・・となると、踏み切れないお気持ち、お察しします。
B・Jは先日、狂犬病予防接種で病院へ行きました。一年程前から
涙腺付近にある小さなイボを摘出するか否か、獣医さんと相談中。
このときも、ついでに診てもらいました。こちらはカンタンな手術(といっても
全身麻酔ですが)再発も免れないし、リスクもある。でも、このままどんどん
大きくなったら、摘出は難しくなる。眼球を圧迫する危険性もある。
飼い主として、どちらを選択すべきか悩むところです。(経過、観察中)
答えはまだ出せないけど、naraさんといっしょで、B・Jが日々、楽しく
過ごしてくれればいいな~。そんな環境づくりを心がけよう!と思っています。
三吉くんはnaraさんが出した答えなら、どっちでもいいよって、言ってくれますよ。
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Commented
by
fukusanpo at 2010-04-19 21:25
honey-panさん
コメントありがとうございます。
人間の白内障手術は今は日帰りも可能で比較的簡単な部類に入るようですが、犬の場合はお察しの通り全身麻酔で、手術事態がどうこうというより、その個体の力と術後の管理がかなり影響するんじゃないかと思っています。
この子達に目を触るなとか、痒くても掻くなとか、そういうことは無理ですし、三吉にはアレルギーがあるので、そういう点で力不足なんじゃないかと思うんですよね。
この子達と暮らす中で、色々迷うことも悩むこともあるけれど、それもまた幸せなことのひとつかなぁと思ったりもしています。
honey-panさんもB・Jさんとの楽しい日々のために頑張ってるんですから、私も頑張らないと!ありがとう。
コメントありがとうございます。
人間の白内障手術は今は日帰りも可能で比較的簡単な部類に入るようですが、犬の場合はお察しの通り全身麻酔で、手術事態がどうこうというより、その個体の力と術後の管理がかなり影響するんじゃないかと思っています。
この子達に目を触るなとか、痒くても掻くなとか、そういうことは無理ですし、三吉にはアレルギーがあるので、そういう点で力不足なんじゃないかと思うんですよね。
この子達と暮らす中で、色々迷うことも悩むこともあるけれど、それもまた幸せなことのひとつかなぁと思ったりもしています。
honey-panさんもB・Jさんとの楽しい日々のために頑張ってるんですから、私も頑張らないと!ありがとう。